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今日は小学校の終業式だ。
僕と雪は2週間程前から、夏休みだったので、今日は朝から家にいた。
「昼飯、何にすっかなー」
そんなとこを言いながら、冷蔵庫を漁る僕、瑠輝。
と、そこへ、美姫が学校から帰ってきた。
「ただいまー」
「お!おかえりー。学校からの手紙は机の上に出しといてな」
「はーい。ところで、ルキ兄」
「どした?」
「ユキ姉がソファーで溶けてる」
「またか・・・・。今年は例年に増して猛暑だからなぁ。」
この『溶けてる』という表現は、実際に溶けている訳ではない。
というか、雪も何だかんだ言って人間だ。
38度前後程度で溶けはしない。
むしろ、その温度で溶けるなら、普段から自分の体温で溶けかけて、ドロドロの状態で生活していることだろう。
美姫が言った『溶けてる』と言う表現は、『うなだれている』と翻訳すると良い。
つまり、
『ユキ姉がソファーでだれている』
と言うことだ。
「美姫。もうすぐ昼ご飯だから準備手伝えって、雪に言ってきて」
「りょうかいしました。隊長。」
(・・・・・何故に隊長?でも、昔僕も言った記憶が)
「頼んだぞ。軍曹」
とりあえず、のってみる。
パタパタパタ と小走りでキッキンを出て行った美姫だが、出発後、3秒で舞い戻ってきた。
「そう言えば、ルキ兄。お昼ご飯何?」
(隊長がルキ兄に戻ってるし・・・・。)
「んー。そうだなー。雪も暑さで溶けてるし、そうめんでも湯がくか」
「わーい。そーうめーんだー♪ユキ姉ー。そうめんだよー♪」
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