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「え!そうめん!?」
居間の方からキラキラした声が聞こえてきた。
冷たい食べ物に反応した雪の声だ。
「瑠輝ー。そうめんまだー?」
バタバタ、パタパタ と愉快な姉妹がキッキンの方に走ってきた。
「まだお湯も沸いてねぇよ」
「えー」
「え-じゃねぇ。お茶入れて、箸出すとか手伝え。」
「「はーい」」
雪は美姫と一緒に食器棚から
コップやお箸、めんつゆ入れの小鉢などを取り出し始めた。
「そーめん♪そーめん♪そーめん♪そーめんそー♪めんそー♪めんそー♪」
「途中から『そうめん』が『めんそー』になってるぞ」
そんなことはお構い無しに歌い続ける雪と美姫。
ほんとは、こいつらが双子ではないのか? と本気で思う。
彼女らが歌い続けること10分。
と言うか、10分も歌っていたのか・・・・。
ついにそうめんが彼女らの前に登場する。
「「おー。そーめんだー!!」」
そして、彼女らはそうめんを頬張る。
「んー。やっぱ夏はこれよねー」
「これよねー」
「「ねー」」
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