序章

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生温い風が吹いている。 辺り一面の草原に立ち、風に運ばれてくる血の臭いが鼻をついた。 目の前には、自分と同じ姿の敵がいる。 正確には、自分の成り損ない。 それは数えきれない程地面からポコポコと沸き上がり、 一斉にこちらへ向かってきた。
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