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私はばあや特製ミルクティーを飲む前に自分のサークレットのことが気になった。 …正直なところ、 自分のサークレットに興味を持ったことなんか生まれてから一度も無かった、 それどころか触ったことすらない。物心ついたときにはもう身につけていたし。 …お風呂に入るときだって、着替えをするときだって身につけていた。 父から言われていた気がする。 ──命の次に大事にしなさいと。 「そういえば…一度も触ったことないな」 少し、触ってみたいな。 サークレットにこんな感情抱くのは無論、初めてだ。 私はサークレットを手で少しずつ確かめるように触ってみた、暖かい…なぜだか生きているみたいに───
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