1人が本棚に入れています
本棚に追加
私はばあや特製ミルクティーを飲む前に自分のサークレットのことが気になった。
…正直なところ、
自分のサークレットに興味を持ったことなんか生まれてから一度も無かった、
それどころか触ったことすらない。物心ついたときにはもう身につけていたし。
…お風呂に入るときだって、着替えをするときだって身につけていた。
父から言われていた気がする。
──命の次に大事にしなさいと。
「そういえば…一度も触ったことないな」
少し、触ってみたいな。
サークレットにこんな感情抱くのは無論、初めてだ。
私はサークレットを手で少しずつ確かめるように触ってみた、暖かい…なぜだか生きているみたいに───
最初のコメントを投稿しよう!