星を守りし者

Ⅰ

──戦いは壮絶なものになりました。

…兄が劣勢に立たされると

兄は自分の血と肉から【黄道十二星座】を作り上げ強大な力を手にいれた。

そうなると一気に優勢にたち、領土を広げ、弟を窮地に追い込みました。傷だらけで血まみれの弟。

もうその場の全員が…
弟の死を予感していました。

……しかし、
弟は自分の身をわざとばらばらにして心臓部分である頭を一番信頼でき足の速い仲間に預け灰となり消えていった。

【黄道十二星座】を作った代償は大きかった。魔力は以前と比べものにならないくらいの極微量になった。

弟を探しに探し回ったが全く手掛かりすら掴めずかなりの時がたった。

世界は平和になりもうやつは死んでいるのでは？という噂までたっている。

…忘れ去られようとしていた。

だが、
あいつは動き出した。