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……父上が毎年恒例の書物を読み始めた。ながったるくて毎年寝てしまってる。はあーほんと眠くなるよ…
「我が王国は───」
私は少しだけ眉を閉じた。…少しだけ、少しだけ──。
父上の声、あたりの音がピタッと止んだ。
…ああ!!私、寝ちゃったんだ!
私の得意技【早寝】やっちゃったよ。早起きはできないけどね。
──急に当たりがざわめいた。眉をあげるとそこには──
「国王様!!!!!!!!!」
父上が…父上が……
口から血を水のように吹き出し倒れていた。
「王が、王が大変だあ!」
家来のものたちもみな慌ただしくなにかをしている……。あまりに突然過ぎて状況が飲み込めていない私がいた……。
ねえ、嘘でしょ?
パパがいないと…私、私どうなるのよ
「フフッ」
どこかで笑い声が聞こえた。低い低い声が───
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