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…んん。…夢…だったのか…それにしても悪い夢だったなあ。
あ、はやく起きなきゃ!!今日は母の命日だから。
私が目を開けると
ハッと大きくさっきまで涙を流していたような真っ赤な目を開けてニコニコ笑っているばあやがいた。
「よかった、…よかった。」
暖かい手で私の冷たい手を
優しく握ってくれていた。
「ばあや、父上、死んじゃったの?」
「…はい、国王は亡くなられました。」
急に一筋の涙がスゥーっと落ちていった
「フフッ」
まただ、また低い不気味な笑い声が聞こえる──
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