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ただならぬ雰囲気に怖じ気づく恒平
「こ、こいつ…本当に鬼だ!」
「俺とやりたいなら、放課後職員室に来い! 近くで相手してやる」
そう言い残し、職員室を後にした
二階理事長室
「誰です? 2年B組の担任は…」
理事長を務める、氏家総一郎氏
「は! 28歳の若手理科教師です」
「成る程。化学の力でどう纏めるか」
「いえ。化学云々ではなく、金と力で生徒をねじ伏せる様です」
「…金? 校長と似てますね?」
ぴくりと眉を潜める理事長
トントン)
「来ましたね? 金目当ての仕えない教師」
「失礼します。お呼びでしょうか? 氏家理事長」
「オホン! 校長先生。少し席を外して貰えるかね?」
追い出された校長
(ふっ! 若手教師の分際で粋がりやがって…即刻クビに違いない)
「理事長、余り時間はかけないでください。次の授業があるんでね?」
「分かっている。君は校長に、多額の金額を不当に請求したそうですね?」
(ふん! あの禿デブ喋ったか)
「あれは、不当じゃない。妥当な金額だと思いますがね?」
「しかしだね?」
攻めの嵐にも微動だにしない西園寺
「やれやれ、あんたも勘違いしてないか?」
「これは、ゲームじゃないんだよ?」
「少しは分かってる様ですね? そう、ゲームじゃない! ビジネスだ」
「…ビジネスだと?」
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