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かの都から遠く離れた地に その方のお屋敷がありました。 年は18に御成りでした… 父は大変高貴な身分でしたが… 母君様の家系が今ひとつだったがために 表舞台に立つ機会は無いに等しく… 僅かな家臣、使用人と共にひっそりとお暮らしになっておられました。 いつものように… 幼なじみでもあり、家臣の中丸殿と剣の手合わせをしていたある日… 庭に突然、毬が飛びこんで来たのでした…… .
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