第一章

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南へ歩く船場への道中の出来事。 何かに見られている気配がして、その山道の林の奥に何かを見つけた。 「伏せろ!!」 とジンの声が響く 「ここは俺らに任せてくれ!」 「I can do it」 はは、ここも英語なんだ 「ガルルゥル」 狼だと思ったそれは俺が知っている狼の、約三倍近くあり熊といい勝負だろう。 先に動いたのは狼だった、狼は立ち上がり、ソウキをその大きな爪で切り刻もうとしたのだろう。ソウキはちょうど詠唱の途中であった。 「詠唱の…邪魔を……するな!」 「具現化!!!」 ソウキが叫んだ瞬間狼のその大きな腕は宙を舞った。 「ギャルゥルルル!!!」 「人形劇、切り裂きジャック」 狼の腕を落としたのは小さな縫いぐるみ、ジャックなのだ。 「どうやら俺の出番はないみたいやの」 「人形劇、ブラッドレイン」 次は首が空を飛んだ、そして人形劇の名前通り、首からは大量の血しぶきが雨のように散った やはりこの女ただ者ではない!
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