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南へ歩く船場への道中の出来事。
何かに見られている気配がして、その山道の林の奥に何かを見つけた。
「伏せろ!!」
とジンの声が響く
「ここは俺らに任せてくれ!」
「I can do it」
はは、ここも英語なんだ
「ガルルゥル」
狼だと思ったそれは俺が知っている狼の、約三倍近くあり熊といい勝負だろう。
先に動いたのは狼だった、狼は立ち上がり、ソウキをその大きな爪で切り刻もうとしたのだろう。ソウキはちょうど詠唱の途中であった。
「詠唱の…邪魔を……するな!」
「具現化!!!」
ソウキが叫んだ瞬間狼のその大きな腕は宙を舞った。
「ギャルゥルルル!!!」
「人形劇、切り裂きジャック」
狼の腕を落としたのは小さな縫いぐるみ、ジャックなのだ。
「どうやら俺の出番はないみたいやの」
「人形劇、ブラッドレイン」
次は首が空を飛んだ、そして人形劇の名前通り、首からは大量の血しぶきが雨のように散った
やはりこの女ただ者ではない!
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