240人が本棚に入れています
本棚に追加
「あぁ、楽勝だ!
こいつは昔から頭は切れるが、
腕っ節はからっきしだからな。
それよか後10分もすりゃあ、
仲間がここに集まって来る、
どうする?」
筋肉質の男が気を失って、倒れた男に視線を向け、大地に訊ねた。
「とにかくその男を何処かに移して、
身動き出来ない様にしよう。
後は何も無かった様に、仲間を迎えて欲
しい」
「了解!
じゃあこいつは工具置場の、プレハブ小
屋に転がしとくか、どうするそっちは」
男が大地に訊ねる。
「うーん、俺もこいつを放り込む、
その小屋に一旦身を潜めてて、全員揃っ
た所で背後から、奇襲を掛けるかな、
どうだろう? 、 、 、 」
「大丈夫かよ、俺が言うのも変だが、
その身体で!?
俺1人でも何とかなると思うが?
じゃあ合図すっから、
そん時は頼むわ!?」
「あぁ任せてくれ、俺も彼女の悲しむ顔
を見ずに済む、気にするなって」
大地が答える中、男は気を失ったスーツの男の、身体を軽々と抱え上げ、プレハブ小屋へと足を向ける。
大地は後に続いた。
最初のコメントを投稿しよう!