超能力

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やがては対象物との間の鉛の厚さを競うようになる。 超能力は透視だけではない。 テレキネシス、つまり超能力によって物を動かす能力も現れる。 「1キロの物を10センチ、動かしてみせる。」 「なんの、こっちは2キロだ。」 そんな競争にもなるのだ。 さらには、テレポーテーション、一瞬で他の場所に移動できる能力が現れる。 これは自慢したくもなるだろう。 「俺に勝る奴は存在しまい。」 「そうか、そうか。なら、試しにやってみなさい。」 そして得意げにテレポーテーションした先で金網に捕まってしまう。 「や、なんということ。」 「わたしには未来予知能力がありましてな。あなたがどこに移動するか、すっかりわかっておりますのじゃ。」 「恐れいりました。まさにあなたは最高クラス。」
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