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「…ということがあったのだ」
王様は長々説明して疲れた様子だった。
「つまりわたしには双子の弟のレンがいるのね」
リンが聞いた。
今日、黄の国の王女リンは10歳の誕生日を迎えた。
「そういうことだ」
「なんで!?私の双子なら城で一緒に育てればよかったじゃない!!」
「国の法律や掟の関係で公するわけにはいかなかったのだ」
「話の中では10歳になったら会わせてくれるってことになってるじゃない」
「会いたいのか?」
「当たり前じゃない!」
「おい、連れてこい」
王様は近くにいた家来に命令した。
「かしこまりました」
命令された家来が出ていった。
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