その2

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渋々蜜柑を持ち歩き出したゼロス すぐに次の宝箱を発見した 「今度はまともなモンが入ってるんだろうなぁ?」 ゼロスは、宝箱を開けた 「…」 ゼロスは中身を見た瞬間 「パタン」 宝箱の蓋を閉めた ゼロスは宝箱を見なかったことにした そして、その場から立ち去ろうとした 『待たんかい!!お宝ゲットだろう!!持っていかんかい』 天の声に 「ばかやろー!宝箱の中身はたこ焼きだぞ!!腐ってるかもしれないじゃないか!!」 ゼロスは叫んだ 『…その時は、諦めろ』 「やってれるかボケ!!」 『とにかくだ、持っていけ!!宝箱の中のお宝はゲットするルールだ』 ゼロスは天を睨み付けたが、諦めてたこ焼きを手に取った 『ゼロスはたこ焼きをゲットした』 天の声にが粛々とナレーションする 『煩い!!』 天の声に苛つきながら、たこ焼きを見る そして… 「蜜柑、たこ焼き」 ぶつぶつと呟く 徐に天を見上げ 「そうだ!!炬燵だな?究極の炬燵が最終アイテムなんだな?」 ガッツポーズをとり 「伝説の究極の至高の炬燵があるんだ!!この世にはあるんだ!!よぉし、明日からは伝説の炬燵を探すぞぉ」 ゼロスは夕日に向かって叫んだ 『こいつは大馬鹿者だ…それか天然か…そんなアイテムがあるわけないだろう』 天の声が呆れて呟いた しかし、夕日に向かい叫びまくるゼロスには、その声は届かなかった 「よし!!明日に備えて寝よう」 ゼロスは早々に野営の準備をして眠りについた
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