孤高なる旅人

世界最強の戦乙女

村人「おお!!空が晴れていく!!魔王が倒されたのだ!!」

男性「やったぞ!!我々は助かったんだ!!」

女性「そうよ!!これで安心して暮らせるわ!!…あれは……」

雲の切れ目から差し込む光と共に、魔王を倒した彼女がゆっくりと地面に降り立った。

世界に一斉に魔法でこの映像は放映された。世界中の人々は

女神だ…

そう呟いた。

騎士「魔王を倒した…世界最強の戦乙女……惚れた…」

降り立った女神に様々な声をかけた。

女神様

勇者様

戦乙女

救世主

そして彼女が発した最初の一言が

？「やかましい!!これ以上騒ぐなら城ごと……いや、大陸ごと叩っ斬るぞ!!」

そう叫ぶと腰に携えた見たこともない巨大太刀を引き抜き、まだ残っている分厚い雲を斬撃の風圧で吹き飛ばしたのだ。

「「「「「…………」」」」」

人々は恐怖した。魔王よりも強いなら勝てる筈がない。絶望と希望をいっぺんに見せられ、誰一人喋る事が出来なかった。

？「あ゛～なんか面倒くせぇなぁ…もう旅も飽きたし、止めるか…」

そうつぶやくと、彼女は

？「満開桜の花道。押して参る!!幻想桜!!」

桜吹雪と共に消え去った。