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最悪だ。
暗い夜道を自転車を押しながら僕は思った。
あの後、恐る恐る手に掛けたドアを引き中へ入るとお決まりのチョークがとんできた。
老人が投げたとは思えないそれはつい漫画かっ、と突っ込みをいれたくなる程綺麗に僕の額に直撃した。
「おめぇっ!!!なんで遅れたっ!?」
赤い顔でそう怒鳴られ、正直すごくビビった。
遅れた理由…
なんと言えば良い?
変なコスプレしてるおじさんに捕まってました?
いや、さらに怒られる事うけあいだ…
どうすれば良いんだ…
考え込んで黙っていると頭の上に影がふってきた。
まずい!!
殴られるっ!!
そう思って身構えていると
ポスッ
っと、手のひらが頭の上にのった。
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