*いち*

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ドンドンドンッ 次の日、玄関のドアを叩く音で僕は目がさめた。 朝7時きっかり。 「日曜なのに誰だよ。こんな朝早くから…。」 そんな愚痴をこぼしつつ僕は階下へと足を進めた。 「母さーん?お客さん!!」 そう叫ぶも台所にもいない。 寝室にもいない。 しょうがないので僕は玄関へ向かった。 ドンドンドンッ 「はいはい!今出ますよっと!!…ったく。母さんどこに行ったんだよ…」 ガチャ 扉を開くとそこには 「おぅっ!!さっさと一千七百万!!返せやっ!松山さんよぉ!?」 黒いスーツにグラサン。 いかにも、そういうお仕事をしてらっしゃるような方が2人程いた。 いや、待て。 一千七百万? そんな金知らないぞ? 「あ、の…お金って…なん、ですか?」 「あ゛?てめ、ふざけてんじゃねぇよ!親だせやクラァ!」 「いや、あの…本当に知らないん…で、す。」
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