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「あ゛?いいから隠してねぇで親だせや!!」
そういって手前のヤツが、僕を押しのけ家の中へ入っていった。
「ぇ、ちょっ!!…勝手になんですか!」
そう言うと、奥のずっと黙っていたヤツが口を開いた。
「…お前の親は人に騙されて借金の保証人になったんだよ。…んで、そいつに逃げられ丸々肩代わりって訳だ。」
なんだ、それ…
まったく知らなかった。
ウチに借金があったなんて…
「中にはいませんでした。でも、手紙が…」
中に入っていったヤツが紙を手に戻ってきた。
「…ちっ、夜逃げか!オラ、坊主!テメェに手紙だ。」
「へっ…」
そういってヤツは僕に紙を手渡した。
「オイ、松山捜すぞ!」
「へぃっ!」
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