ダッチワイフは突然に。

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桜はじっとオレの顔を見つめる。 その視線が辛くて、オレは目を閉じた。 欲求不満かどうか。 はっ。答えは出ているじゃないか。 何を恥ずかしがる必要があるのか、童貞ってこともバレたも同然だというのに。 ええいままよ。 オレは手を広げ、大袈裟に、わざとらしく、歌うように告げた。 「――ならば答えよう。オレは欲求不満なのだ。もちろん、性的な意味で」
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