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桜の肩を叩く。
「……はっ!」
もどってきたか、よかった。
「お兄ちゃん、もう一回……説明してもらっていい?」
健気な妹だなあ。でも青ざめた顔は怖いよ。
まあ、しかし。
「……わかった。ダッチワイフってのは、性欲を満たすための人形なんだよ」
「う、うん。そうなんだっ」
「で、普通のダッチワイフは人形ってのがみただけで判るものなんだが」
『桜』が話に合わせる。
「『私』はお父さんにつくられた汎用ダッチワイフ。こんな風に喋ったり、動いたり、表情を変えたりいろいろできるよ。もちろん、夜のご奉仕が専門だけど」
そういって『桜』はニヤニヤとする。
……お前はご奉仕って言いたかっただけじゃないのか?
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