Prologue

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「わっ…まぁまぁ、とりあえず食べようよ」 「うん!」 由紀乃は絢香から差し出された弁当を受けとり、腰を降ろした 絢香もその隣に座る 二人で他愛もない会話をしながら弁当を食べていると、思い出したように絢香が言った 「由紀乃さぁ、サボってばっかだから数学苦手になるんだよ」 それは由紀乃の数学嫌いに対する的確な指摘だった 「う゛…私だって一年生の時はがんばってたもん!」 これが言い訳にすらなっていないことは由紀乃にもわかっていたが、何か言い返したかったのだろう 「てゆーかなんで今数学出てくんの…?」 「んー…なんとなく思ったの。」 と、絢香は悪気はないと言うようにニコッと笑った 、
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