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何処から掃除しようかと
悩んでいると、玄関にクランの姿が見えた。
ヒ「クラン!!」
姫はクランの元へ駆け寄る。
ク「なんです??」
ヒ「どこか行くの??」
ク「ちょっと買い出しに。姫様は何をしようと??」
ヒ「ちょっとお掃除しようと思って!!雑巾とかってある??」
ク「ずいぶん掃除なんてしてないのでありませんね。」
クランの言葉にガックリと肩を落とす姫。
ク「フフッ…買って来ましょうか??」
ヒ「本当ッ!?お願い!あと電球も!!」
ク「で…電球??」
ヒ「うん、ちょっと廊下とか暗くて見えなくて…」
クランやカインはヴァンパイアと言うだけあって
かなり目がいいのだが
普通の人間では
少々見えにくいのだ。
ク「…わかりました。他には??」
ヒ「う-ん…あとは庭をちょっと構いたいの…」
姫は遠慮がちにクランを見る。
身長差があるため
必然的に上目遣いになるのだが。
ク「仕方ないですね…。全く自分から掃除したいなんて言う女初めて見ましたよ。」
ため息を吐きながら
クランは屋敷を出ていった。
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