。゚。*とある本*。゚。

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ギ「どうされました??」 ヒ「あっ…ギルド、これ…。」 姫はギルドに本を見せた。 ギ「あぁ…、これはヴァンパイア所説ですね。これがどうしました??」 ヒ「それが…字がかすれたりしてて、先が読めないの…。」 ギ「確か…ここに置いてあるこの本は複写ですよ。」 ヒ「え…??じゃあ元の本が何処かにあるの??」 姫は期待の眼差しをギルドに向ける。 ギ「ええ。私の記憶が正しければ、カイン様のお屋敷にあるはずです。」 ヒ「そうなの…??私、行きたわ!この本がどうしても気になるの!」 そう叫ぶとギルドの顔が一気に曇った。 ギ「私が言うのもあれですが…大変危険です。」 ヒ「どうして…??」 ギ「あの屋敷は草木など一本も生えておらず、荒れた土地が広がるばかりです。姫様をそんな危険な場所に連れていく訳にはいきません。」 ヒ「どうしてもだめ…??」 姫はギルドをじ-っと見つめる。 それはもう、熱い熱い視線。 ギ「─はぁ…。仕方ありませんね…。姫様には敵いません。」 ギルドは姫の熱い視線に負けたのか、ガックリと肩を落とす。 一応、カイン様は 私の中では要注意人物なのですがね…。
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