92人が本棚に入れています
本棚に追加
ギ「どうされました??」
ヒ「あっ…ギルド、これ…。」
姫はギルドに本を見せた。
ギ「あぁ…、これはヴァンパイア所説ですね。これがどうしました??」
ヒ「それが…字がかすれたりしてて、先が読めないの…。」
ギ「確か…ここに置いてあるこの本は複写ですよ。」
ヒ「え…??じゃあ元の本が何処かにあるの??」
姫は期待の眼差しをギルドに向ける。
ギ「ええ。私の記憶が正しければ、カイン様のお屋敷にあるはずです。」
ヒ「そうなの…??私、行きたわ!この本がどうしても気になるの!」
そう叫ぶとギルドの顔が一気に曇った。
ギ「私が言うのもあれですが…大変危険です。」
ヒ「どうして…??」
ギ「あの屋敷は草木など一本も生えておらず、荒れた土地が広がるばかりです。姫様をそんな危険な場所に連れていく訳にはいきません。」
ヒ「どうしてもだめ…??」
姫はギルドをじ-っと見つめる。
それはもう、熱い熱い視線。
ギ「─はぁ…。仕方ありませんね…。姫様には敵いません。」
ギルドは姫の熱い視線に負けたのか、ガックリと肩を落とす。
一応、カイン様は
私の中では要注意人物なのですがね…。
最初のコメントを投稿しよう!