その白は首でもなく折れた百合の華

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土方がいなくなったあとに言ってみる これであいつと俺は"警察"と"万事屋"の関係 溶けかけたパフェを残してそのまま金を払い店をでた 土方は女と結婚。 これが普通なのだあるべき場所へと行っただけの話 「好き、だったんだけどなぁ」 霞む視界で茜色に染まった空を見上げてみれば何だか頬が濡れた 「銀ちゃーん」 遠くの方から聞こえた声、神楽か… 「どうした?散歩か?」 「定春の散歩アル!…銀ちゃんなんか元気ないアルな…どうしたアルかは…?」 「んー?…何もねぇよ、ホラっ帰るぞっ」 「うん…あっゴリラね!」 神楽の指さした方を見れば、近藤の姿があった 「本当だなー…」 「声かけないアルか?」 「んで俺がゴリラに声かけなくちゃいけねーんだよ」 苦笑いを浮かべながら神楽の頭をポンポンと撫でれば近藤がこちらに気付いた 「よ、よぉ万事屋…」 「何か用かよゴリラ今日はストーカーしねぇのか?」 「ゴリラじゃないしストーカーでもないからね!ってそうじゃなくて!…お前、トシとは…」 →
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