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体が重い頭がぼんやりとする
甘いにおい、こりゃ紅茶か何かか…？
手足も痺れている
ようやく意識がハッキリとしてきたので
目をあけてその景色を見回してみた
先ほどまで誰かがいたのだろう
洋風のテーブルには飲みかけの紅茶のカップが２つおいてあった
｢俺は、どうして…っ…｣
首に感じる違和感少しズキズキとする
何か刺されたな…
そこに触れようと手を動かしてみれば、少ししか動かない
｢手枷って…いい歳したおっさんにこりゃあんまりだろ｣
今自分が置かれた現状に意識を失うまえの記憶はハッキリと蘇ってきた
依頼だと言われそこにいけば依頼人の可愛らしい女がいて、最後にその女の笑顔と同時に俺は後ろから…
｢ごきげんよう、お加減いかがかしら？｣
がちゃり、と音がして記憶の最先端にいる女が来た
高そうな着物を身にまとい黒い髪は綺麗に上で結われている
｢いかがかしらじゃねぇよ、なんの真似だコノヤロー｣
女は俺と喋っているのにも関わらずいないものとでも思っているのかと思うほど動きがしなやかだった、否、慣れているような
女は和服に似つかわしくない洋風のテーブルに腰をかければそれは上品な笑みを浮かべてこういった
｢自己紹介が遅れましたわね、私は一宮と申します、まぁじきに"土方"となりますけど｣
女の笑顔はやけに綺麗に見えた
Ah please say that it is a dream.
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