銀色はあいされている

その白は首でもなく折れた百合の華

｢だからって何で俺がつれてこられなきゃいけねぇんだよ｣

女はにっこりと笑いながらさも楽しそうに俺の頬を撫でた、つんとした香水の臭いが鼻の奥で刺激を与えてきた

｢しらばっくれないでちょうだい、あなた十四郎さんとお付き合いなさっていたんでしょう？｣

｢そりゃ過去の話だ｣

｢ふん、十四郎さんはあなたをまだ忘れていないは私といても全然楽しそうじゃないし…｣

女は俺から手を離せばその手を首筋にまで持ってきて長い爪を立てた

｢はん、そりゃお前の性格じゃどの男といても楽しくはなれそうにねぇな｣

｢っ…黙れｯ！｣

俺の言葉に激昂した女はバシンっと容赦なく俺の頬を殴った
女の力とはいえ無抵抗なまま叩かれればそこに痛みが走る、次第に熱を持ってきた、多分赤くなってる

｢何であんたなの？!あんたなんか男じゃない！!ふざけないでよ!こんな男っ！!気味が悪い目や髪の色をしてっ！十四郎さんには私がいるのにっ！｣

テーブルに置いてあったティーカップをもってまだ中身が入っているというのに何の躊躇もなくそれを頭からかけてきた
それからみぞうちを蹴ったり顔を殴ったり感情にまかせて女は俺を人形のように殴り続けた

感覚も麻痺してきて意識も遠ざかってゆく視界も霞んでそれでも水をかけて意識を無理やり覚醒させられる

Why did it become these kind of things?
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