分からないなんて言わせない

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銀時はこう見えても女だ 女の格好なんて面倒くさいし 女だからといってナメられるのも嫌なので男の格好をして今まで男として生きてきた 体重だって軽いから土方に先ほど殴られた時に吹っ飛んでしまった 「あーいってぇ…あの馬鹿まじで殴りやがって…」 口の中に広がる鉄の味 殴られた時に切れてしまったんだろう 「あれれ?旦那ですかい?」 声のした方をふりむけばそれは自分のよく知る人物だった 「あ、沖田君じゃん」 「夜の巡回でさぁ……旦那どうしたんですかい?その顔」 「あ?んーまぁ喧嘩?みたいな?」 そう言う俺に沖田君はふぅんと妙に納得したような目をしていた こういうところは勘のいい奴だ
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