晴れた朝

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初代国王より、ルーンシア、と名を与えられた都の北、ゆるやかな丘陵の上に、王宮は建つ。 壁は白に山吹色が散った珍しい石で飾られ、青い屋根をまるで冠のようにかぶっている。 この建物が一番美しく見えるのは、今。 太陽の目醒める時だ。 都に住む人々はこの王宮を、その威容になぞらえて、暁光宮と呼ぶ。 この王宮の奥深い場所に、普段はひっそりと人気がない、王家専用の聖堂がある。 その大広間に、今、大勢の王族、貴族、大臣などの高官が集まっていた。 時間は早朝だったが、誰の顔にも眠気はかけらもない。 喜びと、興奮と、そして好奇心に輝いていた。 今日は、祝いの日だ。
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