又三郎…?

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頬を赤らめながら身体を密着してくる玉藻。 そんな表情を見て今日の下着売り場での事を思い出した俺の頭に 一つの解決案がよぎったのだ。 「玉藻…!」 「ぬっ、ぬし様… わらわは初めてゆえ なるべく優しゅう抱いて…」 「俺も男だからこういう事は嫌いじゃない ただ… 俺達はまだ会って間もないだろ? だから、こういう事はまだしない方がいいと思うんだ」 事あるごとに玉藻は俺の好みを聞いてきた。 それならば 下着売り場でも逃れることができた方法を応用したこの方法はかなり効果的なはず… 「うむ… つまり、まずはぬし様とわらわの心がより一層に交わってから その次に身を交えた方が良いという事じゃな? 確かにその方が今の何倍も良いものになるやもしれぬ… ぬし様… そんなにもわらわの想いを真剣に考えていてくれたんじゃな?」 俺は、まだそういう関係ではないのだから こういう事はしない方がいい。 っという意味で言ったつもりだったが… どうやら過大解釈されてしまったらしい… でも、まぁ… 別に悪い気もしないし… 玉藻の言う身を交える行動は別として それ以外の理性を保っていられる程度のスキンシップなら許してやるか… 相変わらず密着はしているが 微笑みながら嬉しそうに腕にしがみつく玉藻を見て 俺は不意にそう思ってしまった。 どうやら俺はこのエロ狐に汚染され始めてしまったらしいな……  
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