又三郎…?

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「ほら いつまでもこんな玄関先にいたら風邪をひいちまうぞ?」 俺は玉藻に声を掛けるとリビングへと足を運ぶ。 玉藻は依然として腕にしがみついたままだ。 そして、リビングの扉を開けて中へと入ったのだが… 「うっ…ぐすっ…ひっく…」 そこには俺と同年代くらいの少女が 寒いリビングの中、ソファーの上に体育座りをしながら身を震わせ むせび泣いていたのだ。  
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