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突然の事に呆気を取られていた玉藻だったが
すぐに状況を理解すると声をあげる。
「ぬぁっ！？
こっ、これ小娘！！
わらわのぬし様に何をしておるんじゃ！？
離れぬかぁ！！
ぬし様よ！
こやつは何者なのじゃ！？」
「俺に言われても知らないっての！」
「うっ…
ボクを忘れちゃったのぉ…？
酷いよぉ…
あんなにボクのこと可愛がってくれてたのに…」
その言葉に
玉藻は鳩が豆鉄砲をくらったかのような顔をして硬直した。
「たっ、玉藻…？」
「こっ、小娘よ……
如何様にしてわらわのぬし様をたぶらかしたのだ！？
えぇい！
泥棒猫め！
よもや、この豊満な乳を使ったのではあるまいな！？」
半狂乱となった玉藻に
少女は俺から無理矢理引き剥がされると
胸を激しく揉まれてしまい
そんな二人から、俺は必死に意識を反らそうとする。
「ひゃぁ！？
んっ！
せっ、聖夜ぁ…助け…あっ！」
いや…悪いが不可能だ……
俺には今の状況を直視して冷静に対処できるほどの耐性はない…
「せ…いっ…や…！
はぁっ……うっ…
んっっっっ！！」
俺は何も見ていない…
俺は何も聞い…
ボンッ！！
てな…い……ボンッ？
「ふふっ、小娘
正体を現しおったな？」
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