又三郎…?

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「だから、又三郎は3歳くらいのはずだぞ?」 「うぬ…わらわが原因じゃ」 「玉藻が?」 その言葉に二人が頷く。 「ぬし様 わらわの狐火を覚えておるかえ?」 昨日のあれか? 「あぁ、それがどうしたんだ?」 「狐火には妖狐の力が籠もっていての? つまり 妖力の塊というわけなんじゃ 昨夜のは灯りだけの狐火じゃったから そこまで妖力は強くなかったんじゃが…」 そこで一旦止めた玉藻は 俺から又三郎へと視線を移すと言葉を続ける。 「この小娘… 灯りだけで触れても無害と知るやいなや わらわの狐火から妖力を吸収しおったようなのじゃ…」 いくら強くない妖力とは言えども そこは九尾の妖力… 猫又になるためには十分な妖力を持っていたということか… 「人間になった経緯は理解できたが… 又三郎… お前はどうして わざわざ玉藻の狐火に触れてまでして猫又になったんだ? 何か理由でもあったのか?」  
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