又三郎…?

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「ダメかなぁ…?」 ズルい… そんな涙目で言われたら断れないだろうが… 「体にタオルを巻くなら…」 それなら直視さえしなければ何とか理性は保てるだろう… 「本当に!? 聖夜ぁ ありがとう!」 「うぉっ! こっ、こら又三郎 いきなり抱きつくな! 人間の姿で今まで通りに飛び掛かったら危ないだろ?」 「えへへ ごめ……きゃっ!?」 「ほれ小娘 用が済んだのなら とっととぬし様から離れよ!」 又三郎は首根っこを捕まれると 俺から引き剥がされ 玉藻は 次はわらわの番じゃ! っと擦り寄ってくる。 「ぬし様… わらわはぬし様とベッドなる寝所での熱い一夜を所望…」 「却下だ!」 「なっ、なんでじゃ!?」 「なんでじゃ!?じゃない!」 「小娘のは了承したではないか!? なにゆえわらわの願いは…」 「俺ができる範囲でって言っただろ! 又三郎のはギリギリセーフとしても お前のは完全にアウトじゃねーか!!」 「うぬ!?」 「うぬ!?じゃない! とにかく却下だ却下! 他のにしろ!」  
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