又三郎…?

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服を脱ぎ、腰にタオルを巻いて 入る準備はできたわけだが… いざとなると緊張してきたな… 「はっ、入るぞ?」 意を決して扉を開くと 当然ながら中の二人の姿が視界へと入ってくる。 バスタオル姿の玉藻と又三郎は 浴槽に浸かったまま俺を見上げると… 「ぬし様!」 「聖夜ぁ!」 予想通り抱き付いてきた… しかし、予想はしていたので 俺は二人を手で制する。 「うぬっ!? なぜ止めるんじゃ!?」 「うにゃ!? どうしたのぉ?」 まったく… 危ないだろうが… 「風呂場では止めろ 滑ったら大変だろ?」 実際の問題は裸同然で抱きつかれる事だが ここはこう言っておこう… 二人は渋々ながらも納得してくれたようだ。 「それより、ぬし様… ぬし様は… いっ、以外とたくましい体付きをしていたんじゃな?」 「そうだよぉ? 聖夜は脱いだら凄いんだよ?」 そんなにまじまじと見られると恥ずかしいんだが… 「うむ… のう、ぬし様よ? さっ、触ってみてもいいかえ?」 「ねっ、ねえ聖夜? 腕…きっ、筋肉を触ってみてもいい?」 「見事にハモったな…」  
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