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「ぬっ、ぬし様!?」
「せっ、聖夜!?」
「?」
なんだ?
二人とも血相かえて…
二人の視線の先へと目を向けると
「あぁ
さっきので擦り切れちまったのか」
膝からは血が出ており
それが湯船に滲んでいたのだった。
まぁ
擦り傷にしては多少出血は多いが
これくらいの傷なら放っておけば血も止まるだろ。
それよりも肘の方が痛いぞ…
絶対に後でアザになるだろうな…
そんな事を考えながら
俺は視線を膝から玉藻達へと戻すと
二人の青ざめた顔が目に飛び込んできた。
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