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ーーーーー…
ーーー…
「ハァ…ハァ…
ハッ…くっ………ぐすっ…」
走ったら涙が出た。
別にこれは鈴仙に泣かされたわけじゃないもん!!そう自分に言い聞かせた。
そうだよ…泣かされたんじゃないもん…もともと私がイタズラするつもりで近づいたからこうなったんだもん。これは嘘泣きなんだもん…!!
「お?なんだ、アイツんとこのイタズラ兎か」
「誰がイタズラ兎だよ!」
後ろから声が聞こえたからついツッコミながら振り向いた。
「ははは、だってお前イタズラするの方の兎じゃねぇか」
そこには姫様の敵である不死身になった元人間、藤原妹紅が立っていた。
「失礼な!私だっていつもイタズラしてるとは限らないんだから」
「そうなのか?なら今日は何してんだ?」
「そりゃもちろん鈴仙にイタズラしようと」
「結局イタズラか、素直だなお前」
ハハハっと笑う妹紅に私は頬を膨らました。
「悪い悪い、そうむくれるな
ほれ、良いもんやるから」
そういって妹紅はズボンのポケットから小さな小瓶を取り出した。
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