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「何これ?石?」
小瓶の中には小粒で色とりどりの石みたいのが入っていた。
「いや、金平糖という菓子だ。」
「こんぺーとー?
あ、姫様の好きなやつか」
姫様はことある事に師匠にこんぺーとー、こんぺーとーっと言っていたのを思い出した。
「なっ…そうなのか…?…へぇ」
妹紅が何だか嬉しそうに見えた。
「で、これ食べていいの?それとも姫様に?」
「あ、いや食べていいぞ! それはお前にやったんだから」
それに輝夜には私から…と聞こえたがスルーしておいた。
私は小瓶を開け、中から一粒取り出して口に運ぶ。
「どうだ?」
「…おいしい」
「だろ?」
口の中にフワッと甘さが広がって何ともいえないくらい美味しいかった。
「それ、それしか無いから頑張り屋の兎と仲良く食べろよ?」
「っ!!」
妹紅はそういうと竹林の奥深くへと戻っていった。
「鈴仙とか…良いキッカケにはなったけどどうすれば…」
さっき私は喧嘩別れのような形で逃げ出した。
きっと鈴仙にも嫌われたはず…どうすれば…
「あら、てゐ?何してるの?」
「!!!
…鈴仙」
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