ヤキモチ

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  私、十六夜咲夜は最近ずっと調子が悪い。 風邪とかそんなのじゃないけれど、ここ最近何しても身が入らない。 その原因は確実に美鈴だ。 美鈴が私に話しかけるものなら、すぐ熱が出たように顔が熱くなるし、他のメイドや侵入者と話すとなると心に何かがふつふつと込み上げて来る。 これはきっと美鈴に対して何かあるはず… でなければ瀟洒と呼ばれるこの私があんなヘラヘラとした門番に調子を狂わされるわけない。 そうだ、そうに決まってる。 なら…それが何なのか確かめる必要があるわね… でも今は仕事中… 仕方ない。お昼にでも… すると後ろから歩いてくる音がする。 「ん…?」 まさか、め… 「あら、咲夜おはよう…」 その足音は、普通こんな廊下では会えるはずのない図書館の籠もりっきりであるパチュリー様のものだった。 「パチュリー様、今はもうお昼ですよ」 咲夜は冷静に対応する 「そうなの?最近図書館から出ていないから…まぁ気にしないで」 「…分かりました」 いつも出ていないのでは? と思ったが黙っておこう… 「そういえば咲夜」 「はい、何でしょうか?」 「さっき…私の事、誰かさんと間違えたでしょ?」 「っ!!!」
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