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てゐが出した看板には…
≪ドッキリだよ!!≫ と書いてあった。
「ふふ、鈴仙可愛いねー♪顔真っ赤で」
「…………。」
「どうしたの?鈴仙」
「………てゐぃいい!!!!!」
鈴仙の顔はさっきより真っ赤になっていた。
だがそれは照れたからではない。
それは…
「…バカァ!!!」
涙によって赤く染まった顔だった。
「え…鈴仙…?」
「てゐが…てゐが初めて私を好きだって言ってくれてすっごく嬉しかったのに…
……騙したの…?」
「え!!…や、その…」
まさか鈴仙が泣くとは思っていなかったからすごく戸惑った。
私的に、
<<ドッキリだよー!>>
<<なっ!!やったなぁ!!>>
…みたいな?
そんな風に返ってくると思ってたのに…
「どうなの…?」
鈴仙は涙目で聞いてくる。
ううう…
どうしよ…
私は色々考えて、頭の中はもうぐるぐるでパンクしそうになっていたその時…
「…なぁんてね」
鈴仙は赤い目を腫らして笑みを浮かべていた。
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