まよいスプリング

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「ちなみに『絶倫』という意味は、人よりも優れて飛び抜けているということなので、くれぐれも意味を履き違えないでくださいよ。エロロ木さん。」 「今日は、いつにも増してひどくないか?」 確かに『絶倫』にそんな意味があるなんて知らなかった。まさか小学五年生に学ばされるとは。 大学生になったとはいえ、僕もまだまだ心は思春期ということか。 もう一つ、意味知ってるなら言葉間違えるなよ。 「まあ、余談はこれくらいにして…今日は私、桜を見に来たのです。」 桜並木の中、二人並んで歩く。 「奇遇だな、実は僕もなんだよ。」 「阿良々木さん、花とかに興味をお持ちでしたっけ?」 少し驚いた表情を見せ、僕に問う。
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