ソレは、確かに喋ったんだ…。

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 ボクはしがない文字書き、ヒット作は一本あるけどその後は全く鳴かず飛ばずの文字書き。  それでも収入は安定している方だと思う。  ただ書くだけ。  刺激のない日々の繰り返し、書く話の主人公達はいつも刺激的な生活に溢れているというのに。  誰かと話をすることもない、担当の者が来る月末以外は訪ねてくる人なんて…ましてや彼女なんて夢のまた夢。  良いけどね、面倒だし。  あーあ、ネタに詰まった。  ネタに詰まるとボクは携帯小説を書く。  勿論名前は別の物を使って。  ネタに詰まったのに話を書くなんておかしいと言われるけど、全く違う話を書くことで脳を切り替え刺激を与えるんだ。  今までボクとこの携帯小説のボクが同一だとバレてないから問題ないでしょ。  さて、今日も短編放り込むかな。  携帯を開くと新着メール一件、担当さんじゃないとなると広告メールか。  こういうのも刺激の一つ、ボクはメールを開いて内容を確認した。
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