突然の知らせ

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それは俺が中学2年の 夏休み真っ只中の頃だったなぁ 午前からの部活が終わり バス停で待っていた時、友達に声をかけられた。 「おい!ちょっと雅~!ちょっと来いよ。」 俺は、いつものように 『何~?洋。騒々しいな。何だよ』 またつまらない話を聞かされるのか… と思っていた。 「あのな…冗談じゃないらしいからな。よく聞けよ。」 『何だよ。勿体振るなしw』 「………。隆が亡くなったんだって。」 友達、いきなりこんな事言うんだよ。 いつものように嘘だって 思ってた。真面目な顔して 嘘言うのは、日常茶飯事だもんw 俺はそう思って、 『………?は?何言っちゃってんの?そんな訳ないじゃんwつい最近話したしw』 そしたらその友達、 いつもと違う ふざけた顔じゃなく 本当に真面目な顔してたんだ… 「いや、本当なんだって。顧問が言ってた…」 でも、俺はまだ嘘だと思ったから いつものように 返してやった。 『エイプリルフールは大分前に 過ぎてますよ~(笑)つーか 勝手に人殺してネタにすんなよw 隆が可哀相じゃんかー』 笑いながら返した俺に、友達は 「嘘じゃない…。」 ちょっと声を震わせていた… その時やっと本当なんだと思った俺は 凄く動揺していた。 『え?え?え?マジ?え?何で?何で?え?は?え?ちょっ……』 「今日の朝、突然亡くなったんだって…」 『何で?病気なんか持ってなかったよ?』 「急性な心臓発作みたい」 『………』 全然信じられなかった 俺は、固まってしまった。 「…」 『……嘘だろ?嘘って言えよ…何で?あんな元気だったじゃんかよ』 俺はその時友達にしつこくしつこく聞いた… 「俺も信じられないけど、今朝先生の所に電話あったんだって」 『ま…隆』 バスに乗って帰る中 俺は まだ信じられずにいた…
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