登場人物

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相手は幼なじみの悠だった。 話の内容は、もちろん隆の事。 『…もしもし。』 「雅?ちょっといい?」 『悠か。うん。大丈夫。何?』 「多分知ってると思うけど」 『………うん。』 「その…隆が昨日亡くなったんだ…」 『うん。さっき洋に聞いた。本当に本当なの?』 悠は詳しく教えてくれた。 「本当。昨日の晩、夜遅くまでテレビ見て その後にお風呂入ったんだって。 既に時刻は深夜2時… お父さんもお母さんも寝てたみたい。」 『うん。それで?』 「それで、その時。急性な心臓発作みたいなんだ… そのまま…お風呂で… 3時頃にはもう亡くなってたみたい…」 『………』 「それで、朝、お兄さんが、 隆がいないって言うんだって。 そこで探してみたら、お風呂場で………」 『…そんな…』 「うん。俺も信じられない。嘘だと信じたい。」 『いきなり過ぎるだろ…』 「そうだよな………それじゃまた。 お通夜とか詳しい事分かったら また電話するよ。」 『お…おう…』 そういって悠は電話を切った。 本当なんだ…隆は死んだんだって やっと本当に分かった。 俺は その時、隆に何にも出来なかったと 思い 激しく後悔し、自分を責めたりもした。 隆は死んだんだ…
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