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いち「見て!今日の獲物!雀捕ったんだよ!」 みっちー「うわ、すごい大きな雀!その大きさなら人間誉めてくれたでしょ?」 いち「ううん、それがさ。悲鳴上げて家から追い出されてさ捨ててこいって言われちゃった」 みっちー「えぇ~なにそれ」 のうちゃん「人間は鳥や虫は食べないもの。私たちが捕ってきた珍味なんて気持ち悪がられるだけよ」 みっちー「こんなおいしい物を食べないなんて、人間ってかわいそうだね」 いち「…でも、人間の食べ物も結構おいしいよね」 みっちー「食べたことあるの?」 いち「うん。人間子供が時々くれるの」 のうちゃん「私ももらったことあるわよ。確かに、私たちが食べたことのない味の食べ物を作り出してるのよね」 みっちー「へぇ…ちょっと食べてみたいな」 ゆっきー「人間の食い物なんぞに手をつけるな」 いち「あ、ゆっきー」 ゆっきー「その名で呼ぶな」 みっちー「なんで食べちゃだめなんですか?」 まさじぃ「人間の食い物は我らの身体能力を衰えさせるからじゃ」 ゆっきー「人間どもを見ればわかるだろう? あんな味の濃いものを食べているから、体力が無く…足が遅い。 ましてや少し高いところから落ちたら着地ができず怪我をする」 まさじぃ「我らの仲間に人間どもに飼われている猫や、 猫のプライドを捨て人間に餌を貰っとるやつらがおるが… ぶてぶてと太り、足が遅くなり反射神経だって悪くなっとる。 そんな悪魔な食べ物など我らは口にしてはいかんのだ」 のうちゃん「私太りたくなんてないわ!綺麗でしなやかなボディが崩れてしまいますもの!」 いち「ねぇねぇ、まさじぃ。お話はわかったんだけど…さっきっから人間が私たちのことじっと見てるよ?」 ゆっきー「な!?何故早く言わんのだ!!」 いち「言ったよ!でもゆっきーとまさじぃお話に夢中で何回声かけても反応無かったんだもん」 ゆっきー「まさじぃ、あの人間どうしましょう。話を聞かれたんじゃ」 いち「みっちゃ~ん無視されたよ~(泣)」 みっちー「よしよし」 まさじぃ「いや…人間に我らの言葉が理解できるとは思えん」 のうちゃん「我々には人間の言葉が理解できるというのに…ふふ、なんて頭が悪いこと」
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