不良とは己を貫き通すことである!?

5/8
前へ
/8ページ
次へ
魅鬼、栄吾、守の三人が普通に歩いていると、至って普通な生徒に見えます。 「なぁ、今日『晴れ』で新しい味のたこ焼きでるってよ。神凪、守行こーぜ」 『晴れ』とはたこ焼き屋の名前である。 「俺パスっ、守と行ってろ」 「なぁ、連れないな。…はっ、まさか、彼女か!?リア充か!?ちくしょ~」 魅鬼はうざいのでスルー。 「ちょっと、悪かった待って。てか、守も何で離れてるの?」 「いや、何の事かわかんないな」 守は少しずつ、栄吾から距離を置きます。 「まったく…」 『お前がだよ!!』 魅鬼と守の華麗なるハモリ。 「じゃな」 「おう」 三人は駅の近くで別れます。 魅鬼の家は駅の裏側に位置する。 魅鬼は進学するにあたって一人、ここに引っ越して来ました。 「ワン!!」 「……」 帰り道―家まであと少し、全速力で走りました。 「はぁ、はぁ…何で犬っころがいるんだ?迷ったのか?」 弱点、そう魅鬼は犬が唯一苦手なのである。 小型なら大丈夫なのだか、中型になるともう、アウト。 三歳ぐらいの頃に手を噛まれ…それ以来、犬に近づくどころか犬すら見れない程の重症である。
/8ページ

最初のコメントを投稿しよう!

0人が本棚に入れています
本棚に追加