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「やっと終わった~…」
紀沙はため息混じりの声を安心したかの様に漏らした
「あ!そうだ!…ステラ!ありが…アレッ?」
其処に在るのは、ただの剣でステラの気配は無かった
「…ありがとう…」
そう言い残して、紀沙は本来の目的を思い出した
「はッ!…時間…」
急いでサーカスに戻って時計を見ると、ニ時間五十分がたとうとしていた
『もうすぐで時間ですね』
聞き慣れた声だった
「あんたは…」
『やぁ、どうも』
そこに居たのは、やはりあの男だった
残り時間あと3分
「あんたに聞きたいことがある、」
『何?』
「…名前…」
『?』
「…あんたの名前は?」
「…そんなもの、とうの昔に家族、友達、街と一緒に捨てた…いや、奪われたさ、」
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