理科室

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理科室

………バタアァァン!!! ビクッ!! 遠くから聞こえる音に2人は肩を揺らす 「…何の音だろね…中野くん」 あやは声を潜めて中野に話し掛けた 「分からない……僕はここに初めて来たんだから」 「………そうよね」 音楽室から逃げ出した中野とあやは廊下を真っ直ぐ走り反対側の理科室へ逃げ込み、黒板の前の教師用実験台の下に2人は座り込んでいた 「夢ちゃん達…大丈夫かな」 「悪いけど…僕は行きたくない」 さっきの音がしたきり物音は一切聞こえない 「ねぇ…さっき 「ごめん。黙っててくれないかな 隠れてるって事分かってるよね?」 あやの話しを遮り少しイライラしたように中野は言った 「……ごめ 「シィ―――――ッ」 中野は人差し指を口に当て、あやを黙らせると耳を澄ませる ……ヒタ…ヒタ…ヒタ… 素足で歩く足音に2人は身を硬くした ヒタ…ヒタ…
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