第一章 意志を継ぐ者

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少な過ぎる…… 僕達の人数は恐らくバレてる。 なのにこの人数は無謀以外の何物でもない。 大体十数人なんて舐めすぎだ。 罠がある…… 「皆!! 敵の作戦に乗っちゃ駄目だ!! この人数は少な過ぎる!! 必ず罠がある!!」 「だが道はここしかないぜ! ここを通らなかったら後ろの兵に挟み撃ちにされる!」 分かってる!! この状況…… 罠だと分かってる。 何かがある。 でもその何かが分からない!! この人数なら僕達が抜けることは分かってるはず…… なら通り抜けた先に罠が……? 「お前は別の奴に乗せてもらえ!! 俺が一人行ってみる!!」 おじさんは僕をおろし突進して行った。 敵はおじさん一人に難なく倒される。 何も起こらない…… 僕の考え過ぎ……? 「俺が一人先に行く!! お前らは30m以上離れてからついて来い!!」 おじさんはそのまま走って行く。 皆もその後に続く。
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