『怪物‐MONSTER‐からヒトへ・・・』‐ゼロ‐

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「電車が走り出してから、駅員とかが来たら普通の車輌まで戻んぞ」 的な事をジンが言ってたような気もするが、てんで聞いちゃいないハジメとオレ。 グリーン車を小学生よろしく走り回る。 「マジ二階だよ!高ぇ!」 そして次の駅に着いた時、オレはある事に気付いてしまった。 それは二階から一階の席に降りてきた時の事だ。 「ち、ちょ!ハジメ!二階よりも一階に来てみろ!・・・早く!」 素晴らしい程のスピードでハジメを呼びにいく。 「何だよ・・・座るなら絶対二階の方がいいに決まってんじゃねえか」 ブツブツノロノロついてくるハジメを急かすオレ。 そして一階の席に座らせた。 「外見てみろ!」 「景色どころかホームしか見えねえじゃ・・・な、何・・・だと!?」 どうやらハジメも気付いたようだ。 確かに二階建て車輌の一階は通常車輌よりも低い位置にある為、景色を見るには絶望的だ。 駅に着いてもホームより下に位置するのでコンクリ部分しか見えない。 だが! 駅に着いた時少し上を見上げれば! パンチラ見放題! 何というファンタジスタ!!
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