中学からの刺客

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結局、悪意を持ってシッカリとオレを巻き込んでおいて他人事ヅラしているミヤビは、この件にはノータッチ宣言をした。 よっぽど小妻には関わりたくないのだろう。 『メンドくさいから』が半分を占めてるのだろうが・・・ 非常にガッカリしたオレの最終結論は 『まぁ、いつもの事だ。小妻の教育期間ももうすぐ終わるし、出方次第では秘密裏に始末してしまおう』 ぐらいにしか考えてなかった。 そして多少イライラと警戒の目で小妻を見ていたオレは、次の日から普通の目線で接してみる事にする。 変な展開にならないで仲良くなるのなら、その方がよっぽどいいからだ。 「小妻、ちょっとその小麦粉ふたつともコッチへ運んでおいて」 「・・・ぁ~ぃ」 相変わらず返事してるんだかしてないんだか、分からないようなダルそうな声である。 そして倉庫へ小麦粉を取りに行ったのだが、小妻が中々帰ってこない。 「何やってんだ、あのアホ」 オレはあまりの遅さに仕方なく自分の作業を中断して、倉庫へと向かった。 そして倉庫での光景を見てオレは唖然とする。 「・・・お前・・・何してんの?」
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